ポエム
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不自由な言葉(短詩4編)
圧し潰されそうな朝
伝えたい意志は空回り

言葉にもなれない言葉が
ずっと喉を詰まらせているから
呼吸すらままならないよ

声が、歌が
どれだけの力を持つのかを
少なくとも私は知っている

余計な言葉なんていらないから
生の魂を聞かせてよ


***

お互いに詩として並べ立てるのは
実につまらない言葉だ

パズルになった心とやらを
読み解く事さえ飽きて
大切な真意を打ち砕いている

言葉は時に障害になり
有害な愛情に変わり
一周して繋ぐ梯になる

まだ語れるほどには至らない


***


躯を打ち付ける雨のような
言葉が何故か響かない
心臓は凍りついてなどいなくて
生焼けのままで動いている

上手く言えずに涙に変わった
どうして言葉は痛みに変わる
見えない糸を愛せなくて
何が詩人だろう


***


時として僕らを苛み
息の根を止める感情
一編詩ねよと叫んだ

不器用で不自由な、
それが言葉だけれど
魂が言葉に成った時
躯と心臓を貫く槍へ

心の底から来るものならば
得られる笑顔は本物だろう
言葉を憎んでは時に愛する
まるで厄介な恋人みたいだ
15/10/11 20:24更新 / キョーカ



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