不自由な言葉(短詩4編)
圧し潰されそうな朝
伝えたい意志は空回り
言葉にもなれない言葉が
ずっと喉を詰まらせているから
呼吸すらままならないよ
声が、歌が
どれだけの力を持つのかを
少なくとも私は知っている
余計な言葉なんていらないから
生の魂を聞かせてよ
***
お互いに詩として並べ立てるのは
実につまらない言葉だ
パズルになった心とやらを
読み解く事さえ飽きて
大切な真意を打ち砕いている
言葉は時に障害になり
有害な愛情に変わり
一周して繋ぐ梯になる
まだ語れるほどには至らない
***
躯を打ち付ける雨のような
言葉が何故か響かない
心臓は凍りついてなどいなくて
生焼けのままで動いている
上手く言えずに涙に変わった
どうして言葉は痛みに変わる
見えない糸を愛せなくて
何が詩人だろう
***
時として僕らを苛み
息の根を止める感情
一編詩ねよと叫んだ
不器用で不自由な、
それが言葉だけれど
魂が言葉に成った時
躯と心臓を貫く槍へ
心の底から来るものならば
得られる笑顔は本物だろう
言葉を憎んでは時に愛する
まるで厄介な恋人みたいだ
伝えたい意志は空回り
言葉にもなれない言葉が
ずっと喉を詰まらせているから
呼吸すらままならないよ
声が、歌が
どれだけの力を持つのかを
少なくとも私は知っている
余計な言葉なんていらないから
生の魂を聞かせてよ
***
お互いに詩として並べ立てるのは
実につまらない言葉だ
パズルになった心とやらを
読み解く事さえ飽きて
大切な真意を打ち砕いている
言葉は時に障害になり
有害な愛情に変わり
一周して繋ぐ梯になる
まだ語れるほどには至らない
***
躯を打ち付ける雨のような
言葉が何故か響かない
心臓は凍りついてなどいなくて
生焼けのままで動いている
上手く言えずに涙に変わった
どうして言葉は痛みに変わる
見えない糸を愛せなくて
何が詩人だろう
***
時として僕らを苛み
息の根を止める感情
一編詩ねよと叫んだ
不器用で不自由な、
それが言葉だけれど
魂が言葉に成った時
躯と心臓を貫く槍へ
心の底から来るものならば
得られる笑顔は本物だろう
言葉を憎んでは時に愛する
まるで厄介な恋人みたいだ