ポエム
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パラノイア

それはひとつとして同じものはなく
貴石の如きうつくしさです

ですのに僕ときたら
ひどく怖がり怯えることがあります

顔に埋まったその寒々しいふたつの石に捉えられると
そこから流れて溢れ出すその人の意識に慄くのです

なによりいちばん恐ろしいのは
こんな虚妄にいちいち怯えている
どうしようもない僕という存在です

22/09/21 19:40更新 / rin



談話室



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