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流れ星を受け止めて #まろ黒詩
頼られるって
人の願いを叶えてあげる
ような気がした
頼られると
時間と体力を無駄にする
ような気がした

一体何のために
願いを叶えているのか
流れ星の行き先は
都合のいい人間だけだ

僕は頼られる側
君は頼る側
どんどん薄くなる感謝と
どんどん濃くなるレッテルが
君からの見返り
いつだって損をするのは僕だ

やればできる
努力と時間でどうにかなる
自分を犠牲にして
自ら証明してみても
止まない流れ星
降りかかる流れ星

もういらないよ
邪魔だよ
うんざりだ
違うんだ
そうじゃない
そうじゃないんだ
お願いだ

「しょうがないな‥」

結論は同じ
わかってる
これが弱さ
なんて惨めだ
あと少しで
変わるとか
希望すらも
見いだせない

ああ
「頼られてみたい」って
言える人でありたかった

そしたら
もっと
気楽に
自由に
夜空に
溶け込めただろうか

ちょっとくらいなら
君に頼ってもいいかな
って思うだけ
君は何も知らない

流れ星を受け止めて
それは
君に送る言葉
20/02/20 21:14更新 / 眞六 あつし



談話室



■作者メッセージ
何度願いを叶えても
誰のためにもならなかった
ただ煩わしさあるのみ

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