フライライクアンイーグル
背に雫落とされぞぞ
霊気感じ過ぎてしまい
手が伸びる前に肩甲骨から羽根生えて
ふんわり浮上
まるで天空楼閣アリア
嗚呼俺今産まれ落ちた
美しい飛翔生物
褐色の大翼
その羽根拡げたならば
二メートルにもならんとする大鷲となり
大空翔る
いかなる「他」とも繋がることすらなく
静かに小さな可愛い餌を捕獲し
喰らい消化し空から糞を落とす
俺を狙い銃口を向ける猟師には
あたかも音速にして急接近
片の眼玉を喰い千切り抉り出し
それを土産として
彼奴の家族の元へとお届けする
繰り返し繰り返し
リフレインの日々こそ掛け替えないもの
盥回しの生き方だっていいじゃないの
ぐるぐるまわり
何かを捕え喰いそして出し
攻撃し復讐し
そして眠りまたまわる
嗚呼俺天空遊泳する鷲となり