逃げてもかまわない
あなたが誰にも告げず
一人で旅立って
僕たちは
本当に
置いてけぼりになった
一人で何役も
こなしすぎて
元の自分が
どんなだったか
一回
リセットしたかったんだ
周りに迷惑をかけてでも
あなたには
それが必要だったし
それほどに
あなたは息苦しさに
耐え続けていたのだ
それを
僕たちは知らなかった
あなたが見せてくれる色が
みんな大好きだった
でも
世界から色は消えてしまった
それは網膜が認識する
色素のことではなく
心で觀る彩りのことだ
今あなたは
思いっきり
深呼吸をしているだろうか
全ての名から解放された
あなたはdareでもない
だけど
紛れもないanataだ