異福
衣服は我々人類に
"快適"と同時に"階級"をもたらした
人は身につける物によって
表情を様様と変える
自信に光溢れた顔
暗く塞ぎ込んだ顔
しかし今その絶対的仕組みが
完全に崩れ去ろうとしている
未知なる疫の蔓延によって
人類は表情を殺す選択をした
小さな布で顔の半分を覆うことで
我々は欺瞞の表情から解放された
人の反応に一喜一憂する必要もない
これ程に幸福なことは他にはない
多少の息苦しさはあるだろうが
生きやすさを得れば苦にならない
"快適"と同時に"階級"をもたらした
人は身につける物によって
表情を様様と変える
自信に光溢れた顔
暗く塞ぎ込んだ顔
しかし今その絶対的仕組みが
完全に崩れ去ろうとしている
未知なる疫の蔓延によって
人類は表情を殺す選択をした
小さな布で顔の半分を覆うことで
我々は欺瞞の表情から解放された
人の反応に一喜一憂する必要もない
これ程に幸福なことは他にはない
多少の息苦しさはあるだろうが
生きやすさを得れば苦にならない