不身体
先生が声は
今も鮮明に
耳奥で響く
「君の詩には身体がない」
首から下が土の中
身動きは取れない
見ゆるものだけが
私のすべて
触れられない
想像するだけ
情報に等しく
「私の詩には進退がない」
私は筆を捨て
何の思惑なく
鐫を手にした
刻むは永遠
今も鮮明に
耳奥で響く
「君の詩には身体がない」
首から下が土の中
身動きは取れない
見ゆるものだけが
私のすべて
触れられない
想像するだけ
情報に等しく
「私の詩には進退がない」
私は筆を捨て
何の思惑なく
鐫を手にした
刻むは永遠