どう考えても掛け替えのない君へ

ただいま君に手紙を書いています


君に届くかどうかは分からないけど

想いを犇めかせ何とか書いています


君がこれを読んでいるということは

もう僕は存在していないのでしょう


でも僕は此処に生きています

君の心で密かに生きています


それだけは……どうか

知っておいてください


そしてこれを読み終えたなら

丸めて窓から捨ててください


追伸


次に会った時すぐ分かるよう

釦を一つ掛け違えておきます

■作者メッセージ
釦(ボタン)