ポエム
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うつ向いてる人にしか 見えないもの
うつ向いてちゃ 何も見えないよ

いや
うつ向いてる時こそ
しっかりと地面が見える

これ以下の場所がないからと
そこから 青空を見上げたり…

うつ向いてばかりいると
同じ土の固まりの
風景しか見えず

辛くなって そのうち
寝そべってしまうね…


寝そべりながら 見る青空は
一番 大きくて
一番 まばゆい

見えなかった感動が
見えてくる
どんな ささいな 光景も
全て視界に 入ってきて
その全ての光景は 色んなものを伝えてくる

青空は 青空でしか ないはずなのに
じっと 仰(あお)いでいると

その青空の中には
遠い過去の記憶が
映し出されたり

喜びの涙が 溢(あふ)れたり
悲しみの いとおしさで
胸が苦しくなったり

パノラマいっぱいに
自分の心が 表れる

それは うつ向いた人にしか
できない体験かも知れない

うつ向いた人の心は
色とりどりに 鮮やかな
世界を 持っている

だから 同じ心を持つ人の
気持ちを 癒すことができる

それは 問いかけの言葉であったり
表現の言葉であったり
絵画で あったり
音楽で あったり

うつ向いた人には
うつ向いた人でしか
分からない思いが あるから
ひたすら 心を打つ

うつ向いていることは
決して 悪いことではない
誰か 人を助ける力を
持つ人だから

だから うつ向きながら
自信を持とう

疲れた時は 人の温もりを
求めてもいい

そして 与えてもらった温もりで
満たされている時は
前が見えなくて 同じ思いをしている人に
温もりで返そう

そうして うつ向いてる人にしか
できないことを やって
少しづつ
自信に かえて行こうよ
20/08/13 06:08更新 / スミレ



談話室



■作者メッセージ
うつ向いてる時だから こそ
見えるもの
それを 表現したくて 書きました。

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