ポエム
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傍惚 (1)
1
愛してる のその先に
何が待ってるの 覗いてみたいけど
笑えそうにない予感
これ以上 時を進めるのが怖くて

いつだって エンドロールは 共演なし
そんな繰り返しに慣れっこで
愛を上手に 育てることを知らないの
幸せすぎるなら
いつか 失う覚悟ばかりしている

友達からの結婚招待状
ゴールが全てでないと 分かってるけど
私には送れない一枚だから
いいえに丸をつけて それでもやっぱり
あなたが 愛おしい




2
街で流行りのラブソング
片思いのバラード 耳でループする
見透かされたようなメロディー
守るべき人がいるのに思いを寄せた

いつだって 好きになってしまった方が負け
そんな もどかしい方程式
認めたくなくても痛いほど うなづける
窓辺のカモミール
あの頃のよに 純白に戻れたら

誰かの愛する人を奪ってまで
幸せになりたいとは願ってないから
君となら永遠(とわ)にと ささやく人の
お茶に誘われてみても カップの縁に
あなたのくれたルージュ



いつだって あなたの影だけ 目で追って
忘れなきゃの狭間で おびえても
声 匂い 温もりが 勇気をくれる
もう少しだけ待って
会えてよかったと言えるその日まで

帰りの駅のホーム 待ち伏せしても
同僚と楽しそうに やって来る向こう
よそよそしく お疲れと 挨拶して
隣にさえ並べない 秘めた想いは
警笛の中 つぶやいた


それでも やっぱり
あなたが 全てなの…

21/12/13 05:43更新 / スミレ



談話室



■作者メッセージ
清水翔太 の プロローグ♪を 聞きながら

私は 不倫は 経験したことないのですが
(むしろ 不倫反対論者なのですが)
若かりし頃 (^^; 似たような経験を
したことがあるので
叶わぬ恋をした乙女心に
寄り添ってみました。
お読み下さりありがとうございますm(_ _)m

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