ポエム
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桜花爛漫
ハラハラと 美しく
泣くように
散っていく花びら

あの頃に見た
桜の花と同じはずなのに

花びらが 終わりたくないと
泣いている

あの頃は 綺麗でしょと
咲き誇る 花びらを見ていたはずなのに

あの頃より 桜の悲しさを知った僕は
少しは 優しさと言うものが
分かったのだろうか

やがて 季節は過ぎ去り
夏が訪れ
葉桜になろうとも

私は 桜よ と
誇らしげに立っている

幾度(いくたび)か
先人たちが繰り返してきた歴史

例え 儚(はかな)く散り行こうとも
尊き心は 何に染まることなく
散っていく

その尊き心の数だけ
積み重ねてゆけ

悪(あ)しき歴史を
繰り返さぬ未来(あす)を

その尊き心の数だけ
分かってほしい

舞い行く桜に
悲しさがあることを

その尊き心は
平和を生きる僕たちの
胸の奥底に 刻まれたのなら

永遠に 汚れることなく
輝き続けるだろう
20/08/07 21:51更新 / スミレ



談話室



■作者メッセージ
終戦
書かせて頂いたのは 桜のシーズンでした。

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