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あかしびと - Hi・to・ji・chi (歌詞)
1
いにしえの調べに 似た言霊は
時の彼方を 越え
今宵 この胸に
溢るるごとく 宿る

光のどけき 春を 恋う
されど 戻らぬ人に
思いは 届かず

儚き自分を さらけ出すのも
まことの強さ
ためらわず その雫を
愛しき人のもとへ


2
月は 太陽の 証人(あかしびと)となり
永遠に 捧ぐる
ことも 恐れずに
蒼き光を 放つ

うつせみの命 燃やして
咲かせた華を 摘みしは
情もなき 嵐

叶わぬ夢は 涙 綾なす
万華鏡
止めどなく 流るる想いは
舞い散る雪をも 焦がす



縁(えにし)の色は 薄れけど
あまたの吐息 重ねて
逢瀬の橋を 再び 掛けよう




儚き自分を さらけ出すのも
まことの強さ
ためらわず その雫を
愛しき人のもとへ




24/04/10 01:24更新 / スミレ



談話室



■作者メッセージ
約3年前に 書いた詩です。


いにしえの調べ とは
5 7 5 7 7 語調
と イメージしました。

昔の和歌の世界が 好きで
古語を取り入れました。

あかしびと とは
戦国時代では 人質 という意味だそうです。
サイト「侍の言葉」より。

太陽はあなた 月は私 に例えました。
あまたは たくさん
逢瀬 は 出会いという意味です。

「光のどけき春」は 正確には
万葉集ではなく 百人一首なので
1番の出たし 「万葉の調べ」を
「いとおかし和歌(うた)に」に
変更しようか 検討中です。

「いにしえの調べ」
としました。

私の中では 拙いながら
一番好きな詩となりました

2021年10/10 作成の詩です。

お読み下さり ありがとうございました<(_ _)>

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