ポエム
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ひんがらめ
いきなりごめんなさい

俺は斜視です

産まれた時、へそのおを
首に巻いて出てきたらしいです
その影響なんじゃないかと
言われていますが
真実は定かじゃなし
今となってはどうでもいいことです

小さい頃は友達と話していると
その友達がよく後ろを振り返ったり
横を気にしたりしてました

母は俺の斜視を
すごく申し訳なさそうに
気にしていたと思います

小さい頃から眼科に通っていました
病院もタダじゃないので
母は内職やパートをかけもってお金を
貯めていました。

ある日、父がその貯めたお金を
いろんなことに使ったのだそうです
これが母子家庭のキッカケです
そりゃそうだ

まぁ、そんなこんながあり…



大人になって就職した俺に聞いたことない
言葉を言ってくる人がいました

ひんがらめ
ロンパリ

すぐ斜視のことだとわかりました

正直、斜視というものを
あまり深く考えていなかった
お気楽な俺でも
ちょっとショックでした

あなたの目は斜視っていってちょっと人とは違う
イジメられることもあるかもしれない
でも何も恥ずかしいことではないよ

幸い、イジメられることはなかったですが

小さい頃から聞いてはいたものの
まさか大人になって…

と思っていると

すごく面倒を見てくれて
よくしてくれていた
先輩が

「おまえ、今、目が愚地独歩みたいになっとるで」

なんかすごく笑顔になって
なんか嬉しくて

「いや散眼しとる、わけじゃないんですよ!」

いやーあれは笑った

この、思い出話で
酒が飲めました


先輩、ありがとうございました。






22/05/18 05:21更新 / でぶっきー(アテスエ)



談話室



■作者メッセージ
俺自身はあまり斜視ってことで本当の意味であまり辛い思いをしてこなかった人間だと思います。この詩で不快な思いをする方がいたら、コメントで教えてください。
削除します

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