ハマチ
何年かぶりに母さんとふたりで回転寿司に行った
昔はよくばあちゃんと母さんと弟と行っていた
タッチパネルに慣れない母は
流れてくる寿司を乾いてないか
気にしていた
俺、イカ食べるよ
母さんもいる?
嬉しそうにうんと言う
特に話すこともなくなってきたかなぁーと
思っていると
お腹いっぱいと母が言った
5皿?!
随分食が細くなったな
母が昔はよく食べに来てたねと
少し寂しそうに言った
滅多に来ないんだから、もう少し食べなよ
せっかく俺がだすんじゃけんさ
そういえば、母さんってネタは
何が1番好きなんかいね?
母は何かを思い出したかのように少し笑って
「ハマチかな」と言った。
俺も弟も1番はハマチだった
意外だったあまり印象になかった
そして思い出話をした
話の内容は
母「おかあちゃん、ただいまー、帰ったよー」
祖母「おかえり、寒かったじゃろ?」
俺「寒くないよ(ほんとはめっちゃ寒い)」
弟「寒かったぁ」
祖母「ゆっくりしていきんさい」
祖母「冷蔵庫にハマチがあるよ、
○○(母の名前)ハマチ好きじゃろ」
俺「何言っとん、母さん
あまりハマチ好きじゃないよ?」
祖母「何言っとんね○○(母の名前)はハマチ、
好きじゃわいね!」
と祖母が言ったという話だった
少し思い出した気がした
俺は
ばあちゃんらしいなと思った。
続けて
お金があるわけじゃなかったし、
安い魚でもなかったけん
あんたらに少しでもようけ
食べさそう思うて
ちょっと苦手だと言った
だそうだ
目をちょっとだけ
本当にほんのちょっとだけ
うるうるさせながら
今なら少しわかる気がする
母は
「うちはおかあちゃんに
あまり好かれとらん」
的な話を冗談か本気かよくしていた
好かれとるよ
愛されていたよ
ここの寿司は
こがぁに山葵
効いとったかいの
おー鼻にきたわ
バレたかの?
昔はよくばあちゃんと母さんと弟と行っていた
タッチパネルに慣れない母は
流れてくる寿司を乾いてないか
気にしていた
俺、イカ食べるよ
母さんもいる?
嬉しそうにうんと言う
特に話すこともなくなってきたかなぁーと
思っていると
お腹いっぱいと母が言った
5皿?!
随分食が細くなったな
母が昔はよく食べに来てたねと
少し寂しそうに言った
滅多に来ないんだから、もう少し食べなよ
せっかく俺がだすんじゃけんさ
そういえば、母さんってネタは
何が1番好きなんかいね?
母は何かを思い出したかのように少し笑って
「ハマチかな」と言った。
俺も弟も1番はハマチだった
意外だったあまり印象になかった
そして思い出話をした
話の内容は
母「おかあちゃん、ただいまー、帰ったよー」
祖母「おかえり、寒かったじゃろ?」
俺「寒くないよ(ほんとはめっちゃ寒い)」
弟「寒かったぁ」
祖母「ゆっくりしていきんさい」
祖母「冷蔵庫にハマチがあるよ、
○○(母の名前)ハマチ好きじゃろ」
俺「何言っとん、母さん
あまりハマチ好きじゃないよ?」
祖母「何言っとんね○○(母の名前)はハマチ、
好きじゃわいね!」
と祖母が言ったという話だった
少し思い出した気がした
俺は
ばあちゃんらしいなと思った。
続けて
お金があるわけじゃなかったし、
安い魚でもなかったけん
あんたらに少しでもようけ
食べさそう思うて
ちょっと苦手だと言った
だそうだ
目をちょっとだけ
本当にほんのちょっとだけ
うるうるさせながら
今なら少しわかる気がする
母は
「うちはおかあちゃんに
あまり好かれとらん」
的な話を冗談か本気かよくしていた
好かれとるよ
愛されていたよ
ここの寿司は
こがぁに山葵
効いとったかいの
おー鼻にきたわ
バレたかの?