拝啓パラレルワールドの僕へ


朝夕はしだいに涼しさを感じるころとなりました。

元気に過ごしているかい？

僕は毎日健康に過ごしているよ
日々わずらわしいことはいくつかあるけど
バカなことを言って、真面目に不真面目に過ごしているよ。

たぶん、パラレルワールドの僕もそんなに変わらない日々を
おくっているんだろうと思うから。

でも、全く一緒ではないと思うんだ。
なんとなく
届くことのない手紙を書いてみるよ。

恋人はいる？
もしかしたら、
結婚して子供がいるかもしれないね。


寂しさや、孤独を毎晩感じて
存在していることすら不安になることはあるかい？

大丈夫。
君はひとりじゃないよ。

綺麗事のお手本みたいな言葉だけど
今、僕があるのはたくさんではないかもしれないけど、
僕以外の誰かのおかげだから。
これだけは忘れないで。

人は絶対に自身の力だけじゃ生きていけない。

僕がもし、もう世界にいなかったとしても、
ひとりじゃなかったんだよ。


誰もひとりじゃないんだよ。
今はひとりで孤独でも、
僕の血となり肉となり糧になった人がいたんだよ。

救いは僕のなかにあると思うんだ。