手汗
おもむろに差しだしてきたその手に
僕は触れることさえできなかった。
「今日、すごい寒いね。
私の手こんなに冷たいよ?」
なんの悪気もなく
目の前に出てきたその手を
「そんなに寒い?俺でぶだから、
あったかいくらいだわ。手汗かいてるし」
とふわっと拒否した。
桜が咲きはじめた季節の何気ない朝の会話。
太ってることを理由にすることは
今までにもあったけど、
本当の手汗の理由は、
桜の花びらを髪の毛に絡ませた君の
笑顔のせいだよ。
僕は触れることさえできなかった。
「今日、すごい寒いね。
私の手こんなに冷たいよ?」
なんの悪気もなく
目の前に出てきたその手を
「そんなに寒い?俺でぶだから、
あったかいくらいだわ。手汗かいてるし」
とふわっと拒否した。
桜が咲きはじめた季節の何気ない朝の会話。
太ってることを理由にすることは
今までにもあったけど、
本当の手汗の理由は、
桜の花びらを髪の毛に絡ませた君の
笑顔のせいだよ。