ポエム
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夕方の雲
休みの日も夕方になって

明日が近づいてきた


風がひんやりと足元にあたり

この日が終わることを知らせにくる



高い雲には 手が届かなくて

低い雲は 流れが速い



心の中で湧いた 淋しさを

ヒョイと 掴んでみたら

小さな我慢のカケラだった



本当は行きたかった場所を

        諦めようとしていた



夕方の雲が淋しくて 

夕方の雲が淋しくて

本当はやりたかったことに気づかせてくれた




心に沸いた淋しさを

胸のところに持ってきて

両手でギュっと抱きしめた



温まった淋しさを 空に帰して決めた

「やっぱり 行こう」



高い雲は 気持ちよく高く

低い雲は 手が届きそうに近く

この日はまだ 終わっていないと思えた
24/05/12 18:58更新 / 晏(あん)



談話室



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