見えないけれどあるって

信じられるものは

曇りの日の太陽と昼間の月

咲く花の根っこと手のひらの風


見えないけれどあるものに

心を配れる人は優しいな

次に使う人のこと

遠くで生きる人のこと


詩を読み終わった後の体感も

思い浮かぶ絵も

詩を書く人の心情も

見えないけれど確かにあって


どんな食べ物の中にもある

見えない力

どんな人の中にもある

優しい気持ち


気がつかないほどの小さな幸せを

コーヒーの匂いに感じて

忙しさに手を止めて　感じる

見えない豊かさをしまう心の空間

■作者メッセージ
読んでいただいてありがとうございます