ひしめき合うポプラの木の葉は窮屈そう

風のいたずらで　楽器のような音がする


木の上から聞こえてくるよ

もうすぐ踏み締めるはずのカシャカシャの音


木の上から聞こえてくるよ

もうすぐ歩道を転がるはずのカシャカシャの音


みずみずしい若い緑の葉は泣いていなくて

黄色い葉が乾いた声で泣いている


緑が半分黄色くなった　ポプラの葉

金色に輝いて飛んでいく夢をみてる


ポプラの木から飛び立って　自由な旅をする

子どもたちが歩き楽しむ音を聞くまで


一枚のポプラの葉の行き先を想像する

散り際こその解放　フィナーレに向けて

■作者メッセージ
読んでいただいてありがとうございます