ポエム
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赤い月の登る屋上
街灯が灯る街中
僕は1人で歩いていく
何年か前にした
親友との約束を果たすため
彼は
「俺は逝く。お前も後から同じ日を選んで来いよ」
それだけ言い残して逝ってしまった
僕はそれまで勇気がなかった
だから何年も先送りにしてしまった
それに日も限られていた
でも
やっと果たせる
赤い満月の夜
星が1つもない空のもと
秘密基地にしていた廃校の屋上で
全ての条件が揃った

待たせてごめんね
今逝くよ

誰もいなくなった屋上で
何処からか迷い込んだ黒猫が
なぁんと鳴いた
19/03/22 16:54更新 / 黒空



談話室



■作者メッセージ
屋上から見えた
枯れた紅い華
その上に新しく
綺麗な華が咲いた

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