白銀を君と
足跡のぼやけた白銀の街路を
何一つ溢れないよう遠くを見て歩く
きっと君は月を見ている
きっと僕にだけ見えないのだろう
だから僕は月を詩った
何も見ていない君の隣で
退屈だ
僕の頬に解けた雪を
君は涙だと笑った
仕方がないので嗤った
悴んだ右手を嗤った
何一つ溢れないよう遠くを見て歩く
きっと君は月を見ている
きっと僕にだけ見えないのだろう
だから僕は月を詩った
何も見ていない君の隣で
退屈だ
僕の頬に解けた雪を
君は涙だと笑った
仕方がないので嗤った
悴んだ右手を嗤った
22/03/23 09:28更新 / カンパネルラ