ポエム
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ただの一人旅
列車に揺られながら一冊の本を読む
本の中のあの場所へと揺られる

学生が談笑っている
耳障りだなんて思わない
でもどこか揺さぶられる
突き放された。そんな気がしたのだ
そのただの木曜日に戻りたいのだ

別に征かなくたって良かったのだ
しかし私は靴を履いたのだ
大きな高揚と共に靴を履いたのだ

自由は時として虚無をもたらす

私はそれに笑えるほど大人ではなかった

本をめくる私の指は少し蒼く見えた

21/12/25 00:37更新 / カンパネルラ



談話室



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