ポエム
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透明讃歌
ああそうだ。
ぼくはきこえているんだ
ぼくはみえているんだ
君のむこう側の
その甘い塩の玲瓏が
理解らないんだ。

アンドロメダの雲の先
淡い惑星の片隅で
音を知らないぼくは
誰を想う。

藍と虚空の無味の底
甘い緑の木漏れ日で
光を知らないぼくは
何を噛む。

荻の川原のむこう側
見えない音と蝶の影で
何も知らないぼくは
どこへゆく。

流れもみえない。
21/11/16 18:59更新 / カンパネルラ



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