透明讃歌
ああそうだ。
ぼくはきこえているんだ
ぼくはみえているんだ
君のむこう側の
その甘い塩の玲瓏が
理解らないんだ。
アンドロメダの雲の先
淡い惑星の片隅で
音を知らないぼくは
誰を想う。
藍と虚空の無味の底
甘い緑の木漏れ日で
光を知らないぼくは
何を噛む。
荻の川原のむこう側
見えない音と蝶の影で
何も知らないぼくは
どこへゆく。
流れもみえない。
ぼくはきこえているんだ
ぼくはみえているんだ
君のむこう側の
その甘い塩の玲瓏が
理解らないんだ。
アンドロメダの雲の先
淡い惑星の片隅で
音を知らないぼくは
誰を想う。
藍と虚空の無味の底
甘い緑の木漏れ日で
光を知らないぼくは
何を噛む。
荻の川原のむこう側
見えない音と蝶の影で
何も知らないぼくは
どこへゆく。
流れもみえない。