朝に昇る太陽と夜に昇る月がいまして
それぞれ昼と夜を照らしていまして
空の下に生きる命は大変助かっていまして
それでも月はとても不満でして
理由は夜にはほとんどの命が眠ってしまうからでして
月はもっと自分を見て欲しくありまして
梟から昼間はみんな起きていると聞きまして
そのままでは太陽の所為で見えないと言われまして
それならと沈んでくる太陽を待ちかまえまして
ぱくりと食べてしまいまして
太陽になった月は意気揚々と昇りまして
でも太陽はちょっと眩しすぎまして
結局誰にも見られることはなくなりました

おしまい

■作者メッセージ
てってって