かみさまのおくりもの
神様がくれたのは
金にならない程度の頭の良さと
夢から出ない程度の才能
選ばれもしない
背中を押されもしない
凡庸の日常をただただやり過ごして
気が付けば「今」がとても遠くに感じられて
生きているのか
死んでいるのか
現実味のない東急線の車内には
使い古された革靴が並んでいた
換気扇に吸い込まれていくたばこの煙に置いて行かれるような感覚を覚えた
その自由な旅路に僕も連れて行ってくれ
どこまでもどこまでも曇天が続く空を高く飛んで
下を見下ろせば街も玩具に見えて
そうして天まで昇りつめた僕は
神様の顔に黄色い痰を吐きかけてやるんだ
金にならない程度の頭の良さと
夢から出ない程度の才能
選ばれもしない
背中を押されもしない
凡庸の日常をただただやり過ごして
気が付けば「今」がとても遠くに感じられて
生きているのか
死んでいるのか
現実味のない東急線の車内には
使い古された革靴が並んでいた
換気扇に吸い込まれていくたばこの煙に置いて行かれるような感覚を覚えた
その自由な旅路に僕も連れて行ってくれ
どこまでもどこまでも曇天が続く空を高く飛んで
下を見下ろせば街も玩具に見えて
そうして天まで昇りつめた僕は
神様の顔に黄色い痰を吐きかけてやるんだ