花言葉
君が何も知らぬまま
無邪気に笑うものだから
僕はまた少し影の中に溶けてゆくのだ
伸ばしかけた手の中で
花束が二人を嗤っている
つややかな花弁 白い淡光
君は好きだと言うけれど
世界の裏側がずっと
声を押し殺して嗤っている
僕はその幻聴に目眩がした
意識を失う直前
笑っていた君が泣き始める
せめて 知らないままでいられたならば
僕は君にそんな顔をさせたくなかったのに
花言葉をずっと知っていたはずの僕
何一つ分からなかった僕と
花言葉を知らなかったはずの君
全てずっと気づいていた君
無邪気に笑うものだから
僕はまた少し影の中に溶けてゆくのだ
伸ばしかけた手の中で
花束が二人を嗤っている
つややかな花弁 白い淡光
君は好きだと言うけれど
世界の裏側がずっと
声を押し殺して嗤っている
僕はその幻聴に目眩がした
意識を失う直前
笑っていた君が泣き始める
せめて 知らないままでいられたならば
僕は君にそんな顔をさせたくなかったのに
花言葉をずっと知っていたはずの僕
何一つ分からなかった僕と
花言葉を知らなかったはずの君
全てずっと気づいていた君