セロファンを裂いて噛み砕くこんぺいとう
祈るのやめて朝を待とうか

カードキー忘れてうっかりドア閉めて
僕は世界に閉じ込められた

眠くてノートにひつじとにこちゃんマークかいて
ねむくてつっぷしてねる

通学路この真っ直ぐな白線も
正面から見たらただの点だ

生花は何も言わない
フラワーアレンジメントは自己主張が激しい

教室中の視線が僕に集まって
息したらもう有罪だった

死ぬときに手を握っていてくれる人募集中
(※少し急いでます)

顔文字の収録数は150
鏡を壊した朝に数えた

■作者メッセージ
短歌8首をお届けいたします。