夕陽
昼間の青い空は知らんぷり出来る
だって当たり前のことだから
夜中の黒い空も知らんぷり出来る
だって眠っていればいいから
夕方になる前、一瞬
空に色が無くなって
初めて空の色を知った
不安が生まれた
でも大きくなる前に
僕の息が止まった
青と黒の混ざった
渾沌とした中に
灰色の雲が浮いて
夕陽が差し込む
雲の縁が、眩むほど
真っ赤に充血している
毎日必死に生きてきて
泣いて、涙をこらえて
見開かれた僕の瞳のようで
この色は目に焼き付いて
忘れられそうにない
呼吸を忘れるほど、ただ赤かった
だって当たり前のことだから
夜中の黒い空も知らんぷり出来る
だって眠っていればいいから
夕方になる前、一瞬
空に色が無くなって
初めて空の色を知った
不安が生まれた
でも大きくなる前に
僕の息が止まった
青と黒の混ざった
渾沌とした中に
灰色の雲が浮いて
夕陽が差し込む
雲の縁が、眩むほど
真っ赤に充血している
毎日必死に生きてきて
泣いて、涙をこらえて
見開かれた僕の瞳のようで
この色は目に焼き付いて
忘れられそうにない
呼吸を忘れるほど、ただ赤かった