ポエム
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腕時計
片手首を鎖で締めつけて
思考を規則で縛りつけて
僕等は毎日を廻している
針の打つ音に
僕等の本音は掻き消され
針の指す時刻に
僕等は盲目になった

だが何故鎖を引き千切らないのか?
何故針を折らないのか?
何故盤面を叩き割らないのか?
そうして何故手錠を解いて仕舞わないのか?

僕等は知っている
時を忘れるべく何かに没頭しても
我を忘れるくらいに働いても
暫くもすれば妙に落ち着かなくなって
針の位置を確認したくなることを
歯車は手首に乗っているのではない
身体の真ん中で回っている
ただ毎日を回してい生きることで
僕等自身が歯車になる
針は盤面上指すのではない
身体を貫いて血を滴らす
この傷を癒す術を探そうとせず
生きている証であると信じる

手錠は所属だ
僕等は結局のところ
一人では生きられないのだから
18/08/08 20:37更新 / なさか



談話室



■作者メッセージ
お久しぶりです。
受験生のため、投稿ペースが下がっております。
それでも時々書いて投稿したいです…いや、受験勉強今年で終わらせてその後思う存分書いた方がいいのか…
まぁ気の向くままに。これからもよろしくお願いします。

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