ポエム
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生前記憶
広々とした青空の中
包み込むような白い雲の上
ここでは産まれゆく天使たちが
現実に降りるのを順番に待っている
にわかに信じがたいが、でも本当の話

前に立っていた少女が
後ろを振り返り白い腕を振った
皆笑顔で見送っている

見たことあるような無いような、女神が
今度は私の番だと言った
下を見下ろすと怖くて足がすくんだ

でも「いってらっしゃい。大切な人たちが待っている」
そう聞こえたような気がして

手を振る天使たちに
「また、どこかで巡り会いますように」
そう心の中で願った


夢を見てたのか、それとも真の出来事なのか
とにかく
今こうして生きているのには
そんなルーツがあるのです
18/03/23 12:47更新 / なさか



談話室



■作者メッセージ
今私は雲を見ている
白い、綿のような雲

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