投身
星の光る空に身を投げて
波の立つ海を仰ごうか
岬の灯台に登る
軽い息切れの隙間で
小さな希望が煌めいている
頭上で廻る明かり
光の中に溶け込めたら
闇に呑まれる心配は無くなる
靴紐を固く結ぶ
水底で淡く光る月と
雲の間から上がる飛沫
手摺に手を掛ける
重力を忘れて走り出せば
未明に追いつける気がしていた
飛びたかった
だけど 落ちていく
暗い冷たい海に揺蕩う
遠のく意識と 霞んでゆく視界
空一面に星が
灯籠のように ゆらゆらと揺れていた
波の立つ海を仰ごうか
岬の灯台に登る
軽い息切れの隙間で
小さな希望が煌めいている
頭上で廻る明かり
光の中に溶け込めたら
闇に呑まれる心配は無くなる
靴紐を固く結ぶ
水底で淡く光る月と
雲の間から上がる飛沫
手摺に手を掛ける
重力を忘れて走り出せば
未明に追いつける気がしていた
飛びたかった
だけど 落ちていく
暗い冷たい海に揺蕩う
遠のく意識と 霞んでゆく視界
空一面に星が
灯籠のように ゆらゆらと揺れていた