ポエム
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投身
星の光る空に身を投げて
波の立つ海を仰ごうか

岬の灯台に登る

軽い息切れの隙間で
小さな希望が煌めいている

頭上で廻る明かり

光の中に溶け込めたら
闇に呑まれる心配は無くなる

靴紐を固く結ぶ

水底で淡く光る月と
雲の間から上がる飛沫

手摺に手を掛ける

重力を忘れて走り出せば
未明に追いつける気がしていた



飛びたかった

だけど 落ちていく



暗い冷たい海に揺蕩う
遠のく意識と 霞んでゆく視界
空一面に星が
灯籠のように ゆらゆらと揺れていた
17/10/16 11:18更新 / なさか



談話室



■作者メッセージ
そして沈んでゆく

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