ポエム
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こんぺいとう
無機質なのにやけに煩い街の
片隅に生えた家屋の中で
何も心配いらないさ
こんぺいとうがあれば

まずは、ひとつぶ

ほしくずの錠剤はほんのり甘い
手のひらの針よりも
染みのついたブレザーよりも
ころころ とげとげ 存在感

ひとつぶ、またひとつぶ

砂糖に喉が乾いたって
永遠よりも今を生きたい

つぎは、いくつぶ

スプーンの流れ星
まぶたの上にはとかげ

あたらしいつつみがみ

明日の空が曇るのなら
今日の空を目に焼き付けたいが
街の明かりに気圧されてしまい
星が歌えていないじゃないか

それなら、またひとつぶ

わたしは、うちゅうを、のみほした!


わたしが宇宙になろうじゃないか
星たちに近づきたいから、空を飛ぶ

さようなら、こんぺいとう
17/03/18 19:25更新 / なさか



談話室



■作者メッセージ
こんぺいとうの甘さが口に引っかかっている。

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