ポエム
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勇気
少し期待外れだった
多くを懸けてみたんだけど
今日もまた朝起きて
夜は寝るということだった

夢を見ていたいと
夢に思うことがあって
命さえも囲炉裏にくべた
もっと赤くなるものだと思って

気が付くとボロボロで
涙の存在も忘れた
眠ることがただ一つの幸福と
信じて疑わないように

悲しいってなんだっけ
嬉しいってなんだっけ
口にすればみんな消える
そんなこともいつからか分かってたはずだったのに

夢を見ていたいと
夢にも思わないことが
いつしか僕の勇気になって
それは雨で消える火だ

隣りの人に触ってみて温かったこと
涙は流れるもので
にっこり笑うはずだったのに
愛してるも飲み込んじゃった

きっとこうだと思うみたい
たぶんそんもののはず
真っ白になっていく勇気が
なんだか小さく霞んでて
熱いんだけど
弱いものだから
それはやっぱり夢の中の夢にあった
19/12/19 16:55更新 / なさか



談話室



■作者メッセージ
ちっぽけな勇気
出してみても意味がなかったように思えてしまう


でも あきらめたくない

もう無理だと分かってはいるけど でも

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