ポエム
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星が降りてくる
星が降りてくる瞬間を
誰一人見たことがないという
全てを知るには
私達の視野は狭すぎる


人知れず降りてきた星の明かり
だれにも見えないところで
また空に送り返されるのだろう
いつまで経っても星は減らない


星を見つけてはしゃぐ子供達は
目を奪われたらしく
二つの穴がぽっかりと開いている
あの子達も
いつか眩しく光る日がくるだろうか


私にも目は無い
貴方に奪われたまま
何も見えずにいる
もう一人じゃ生きていけないんだろう


星をもらった私は
うっすらと光ったらしい
光とは暖かいものである
そう思って
貴方の手を握る
「幸せ」であるというのはつまり
そういうことなんだと思う


消えてほしくない
そう思って星のかけらを
空に返して
はじめて
それが「ありがとう」であることに気づいた




「星が降りてくる瞬間を
誰一人見たことがないという
それはあるいは
幸せを探すことに
似ているのかもしれない」
なんて
貴方が笑って
19/11/12 18:53更新 / なさか



談話室



■作者メッセージ
星が光っている

星が降りてこなくても、届かなくても、ここで貴方と見られれば

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