連歌『続・海月』
夢うつつ 空と底との 狭間にて
揺蕩いながら 光る海月よ
叶わぬと 決めつけたのは 誰だろう
綺麗なものを じっと見つめて
見つめては されど動けぬ ままでいて
涙はすべて 海へ溶けゆく
この触手 砂にも星にも 届かずに
砂にも星にも 染まらぬままに
風吹いて 揺れる私は 夢海月
無色のままで 今宵も涼む
揺蕩いながら 光る海月よ
叶わぬと 決めつけたのは 誰だろう
綺麗なものを じっと見つめて
見つめては されど動けぬ ままでいて
涙はすべて 海へ溶けゆく
この触手 砂にも星にも 届かずに
砂にも星にも 染まらぬままに
風吹いて 揺れる私は 夢海月
無色のままで 今宵も涼む