燃えろよ燃えろ

憤りに支配されたなら

奮い立つ己の激情を

止められず

苦い想いをするならば



風に吹かれるままに

飛び立とうとすれば

不可解な雲の流れに

心酔しざるをえない



星巡りの旅人は

何を流れに放浪してまで

この世の果てを求めるのか

この世の実情に

嫌気が差したのか



怒り心頭の我もまた

孤独な旅人

空に打ち上がる星にさえ

崇拝することを忘れない



意味がわからない

しかし激情の嵐が

刻々とうねりを上げる

空には輝く森がある



幾重にもなる

魔法の光

瞼を閉じて

開ければそこは

この世の果てになる



激情の核を

冷ます噴水はない

中和もしない

しかし激情するのはまだ早い

静かに待てば

孤独を強めるはずだから

声を聞かせてくれないか