依存症
きっと、僕らが出会ってなければ幸せだったのだろう。
僕らは出会う筈は無かったのだ。
互いに求め合い、時には罵り合い。
いつかは愛し合い、笑い合い。
だけどそんな日常も今日で終わり、きっぱりと切り去ろう。
、、、、こんな事を吐く僕は、きっと君に依存していたのかもしれない。
行かないでと思っていた、僕はなんで君に依存していたんだろう。
しかし、次に君と会う時、僕らは風になる。
互いの事も何も気にしない、そして流れていく、そんな関係になる。
何も無い部屋で、暗い部屋で僕一人だけが虚しく泣いていた。
照らされた部屋の温かさも分からずに、馬鹿みたいだな。
『ただいま』なんて言葉が欲しかった、扉を開ける音が聴こえて欲しかった。
僕は君に、薬物に依存したみたいに、依存していたのかもしれない。