ポエム
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ある夜、一晩の夜空の話

夜空を、僕はただ眺めていた。
星が降り注ぐ、流星群が見える。
「綺麗だね。」
そう言って、君は、指で星をなぞった。
「知ってた?星に三回願いを言うと、願いが叶うんだよ。」
思いついた様に、言う。
少し、君の願いが気になって、か細かな声で願いを言っている声を、聞いてみた。
「結ばれる様に、結ばれる様に、結ばれる様に。」
お経の様に、唱えていた。
“結ばれる”という事がどういう事か僕は知らない。
「はい、じゃあ、願いが叶うか実験してみるね。」
健気な声で言う。

「好き。」
その一秒にも満たない声は、僕の心臓に、槍を刺した。
そして、僕の世界が変わった。
19/06/20 19:52更新 / 咲乃 涙



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