ポエム
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明晰夢

真っ暗闇を歩く大脳
夜のスクリーンは淡く眩い
それは理想であって
恐怖であって
何かの御告げであって

身長が伸びる度に
象(かたち)や距離も
鮮明になって遠くなって
ずっと変わらない人も
いたりして

僕のポッケは
軽くて大きい
おっきなものが
入っていたから
今は空っぽなのだから

園児が画用紙に描くような
学生の作文に書くような
押入れの隅にあるような
指の傷がときどき痛むような

晴れたオフロードを歩く大脳
夜のスクリーンは幕を閉じる
網膜は機能して鮮明で
ポッケの中に
小さな何かを感じて





16/09/03 23:50更新 / xylokopa



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