死にたいって言ったら
悲しむ人のことを考えて とか
家族が可哀想だよ とか
命は尊いんだよ、大事にしなよ。
生きたくても生きられない人のことを考えて
とか色々綺麗事並べて。心にも思ってないことを適当に声という音に変えて。

もう響かない。
何度同じことを耳に再生させられたことか。
死にたいなんて言ってる奴はかまってちゃんとかいうけど
確かにそんな人もいるかもしれないけど
本当に生きてて苦しい野郎だっているんだって
けどそんなこと本気で友達とやらに家族とやらに言ったって
冗談だとかおふざけ半分だとしか捉えられない。
本気にする人なんていないってね。

ネット友達とかいうのに話したって
確かに本気で止めようもしてくれてるかもしれない。
本当に生きて欲しいと思ってるかもしれない。
自分だって死のうとしてる人に死にたいなんて言われたら
綺麗事の定番の言葉を並べることしか出来なくても、
それでも本気で思っている。それを必死に伝えようと、本当に心の底から思っているということを頑張って伝えてようって思って話している。
逆の立場になった時、相手もきっと本気で言ってくれてるんだろうってちょっと思ったりしている。でも、どうしても綺麗事だって、顔も居場所も知らない見ず知らずの赤の他人を、ネット上でちょいとばかり関わった人をそんな本気でどうにか止めようなんて思ってないでしょって思ってしまう。
なんて腐った心なんだ。
自分は本気で思っている。でも相手は本当はそんなこと思ってないということを頭に浮かべてしまう。なんて恩知らず。

綺麗事 そんな言葉のせいでもう何が何だか。
本気なのか本当は思ってないのか
よく分からなくなってしまう。

■作者メッセージ
途中頭に浮かんだ言葉をズラっと並べてしまって
もはや詩というかただの愚痴的な何かになってしまった。