お袋さん―
お袋を睨みながら 弁当箱を
引っくり返した 彼女はキッと
口元を結び 静かに片づけていた
何度同じことをしても同じことだった
弁当を丸ごと残して ポンと
食卓の上に載せていたこともある
―お腹が空いたでしょう? 母は
笑いながらラーメンを作ってくれた
―かなわない ゴメンよ 母さん―
もうこの叫びは届かないのかなぁ
貴女が逝って23年―私は
<あなた>の子どもだ それ以外にない
貴女の遺影の下で 今朝も手を合わせる
―お母さん 今日もいい天気ですよ―と
引っくり返した 彼女はキッと
口元を結び 静かに片づけていた
何度同じことをしても同じことだった
弁当を丸ごと残して ポンと
食卓の上に載せていたこともある
―お腹が空いたでしょう? 母は
笑いながらラーメンを作ってくれた
―かなわない ゴメンよ 母さん―
もうこの叫びは届かないのかなぁ
貴女が逝って23年―私は
<あなた>の子どもだ それ以外にない
貴女の遺影の下で 今朝も手を合わせる
―お母さん 今日もいい天気ですよ―と