ポエム
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追憶
記憶に濡れる一本の花は
朝露に濡れる朝顔の花だ

6時に起きて 6時半
空き地でラジオ体操をした
毎朝の日課だった 体が
柔らかで どの筋肉も
活発に動いた 今朝は
ひとつ昔に戻ってみようか―

上級生も体操にきた
ぼくらの帳面にハンコを押す
ぼくのは一面真っ赤だった

一日も欠かさず通った
草いきれの烈しい道―
今はどうなっているか―
追憶は微笑みと共にやってくる
21/03/28 17:33更新 / 武中義人



談話室



■作者メッセージ
小学校時代、ラジオ体操の歌と、ウルトラマンの歌しか知らず、増してや、書物など読んだこともありませんでした。漫画もです。野球しか知らず、毎日ボールが見えなくなるまで鍛えたものです。

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