ポエム
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霧の朝
呼び掛けられたバラのように
きみの唇が雲を食べている
霧の朝 昨夜の雨の名残り
小川の流れる道を
散歩していた時―
―ねぇ 散歩に付き合って―と
きみが言うから
ぼくは眠い目で起き上がった
するとその目の中にケンランたる
朝日は昇った ぼくは
きみに感謝せずにはいられなかった
―あの橋までいったら帰りましょう―
ぼくは黙って頷いた
先を行くきみの黒い影が
ぼくには幸せの香りがした

帰ってコーヒーを淹れる
二つの白いマグ・カップ―
きみに飲んでもらいたくて―
うまくはいったかな?
21/02/27 14:49更新 / 武中義人



談話室



■作者メッセージ
天気は好くなりましたが、まだまだ、風は冷たいです。

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