ポエム
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朝露
暗いコギトが
余りに多すぎた
これからは明るく
周囲を見てゆこう

もの皆が勇躍しているのが
見えないか? それに連れて
澄明なコギトを発明せよ

ナイフは切れ味によって
確かめられる―と
或る男はぼくの青春時代に言った
飾りでもいいではないか―
その時 ぼくは
生き様のことを思っていた

ことごとく暗い平面を
転がるように生きていた
時代のことだ しかし
ぼくは夜明けに憧れた
憧れざるを得なかった
夜寝て 朝起きることさえ
稀な日々―ぼくは
彼の言った―朝露―という
言葉に縋った それは
縋りえる唯一のものだった
21/02/23 16:49更新 / 武中義人



談話室



■作者メッセージ
好い天気が続きます。洗濯物を取り込んで、今、コーヒーを飲んでいますよ。

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