ポエム
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山巓
ぼくは開いた 自分の額を
空のために 雲のために
骨髄を流れゆく水のために
そこを取り巻く空気のために
それを吸い かつ吐き出す
きみの口のために―

そしてぼくは山巓に向かって
歩き出した 石の意志で
そう 石について考え 石の内部に
追いつくために―

途中 清水を飲んだ
極上の味だった 陽を受けて
バラ色に染まるその水は
ぼくの喉に虹を架けた

コテージで休む 先に来ている
きみが料理を作っている ロープウェイで
やってきたのだ 空が間近にあると
知るまで そう時間はかからなかった
20/08/03 20:29更新 / 武中義人



談話室



■作者メッセージ
こういう恋もしました。その時々の想いを大切にしたいですね。

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