ポエム
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列車に乗って
かすかな温もりと
静かなほころびが
夜の夢に滲んでは
音もなく消えてゆく

   *

―出会い―という名の
人生のときめきを
迎え入れる この
肉体の何という逞しさよ

   *

できれば永久に
この列車に乗っていたい
岬の希望を 熟した
果実として味わうために―

   *

生の息吹きは 今朝
再び ぼくの
唇に訪れ
今日の可能性を具現化する

   *

大地の核心より
ほとばしる明日よ
今日から明日を生きることに
何のためらいもない

   *

もし 哀しみがなければ
ぼくの愛したものは
もうどこにも
存在しなくなってしまうだろう

   *

翼ある月が夜に架かり
そこから明日の
星たちの運行の準備が
おこなわれるのだろう
21/02/17 22:43更新 / 武中義人



談話室



■作者メッセージ
今日は寒かったですね。寒の戻りでしょう。それでも、小鳥たちは、この田舎では元気いっぱいです。

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