ポエム
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光りとなって―
きみがマユの糸のように
解かれてゆく そして
ぼくを大きく包むと
きみは透明になってゆくんだ
するときみは大きな欠伸をして
ぼくの隣に 砂のように
横たわる ぼくはきみを
抱きしめようとするが
指の間からきみは落ち続ける
ぼくは不安になって
きみの名を呼ぶ 恐らくは
相応しい名前で―
それが何であるか 今も
分からない 
きみは夜明けに
ぼくよりも先に目覚める
そのまま光りとなって
部屋から抜け出してゆく
ぼくはきみを待って久しい
今でもきみを待っている
笑顔と 太陽を見上げることを
約束したのを忘れずに―
21/01/09 14:27更新 / 武中義人



談話室



■作者メッセージ
待つ、ということの際どさ、大切さ。その間は、辛いことのほうが多いかも知れません。でも、少しでも叶った時は、素直に喜ぶのが、良いのではないでしょうか?

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