ポエム
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天まで届け
私が伸びようとして
空へ手を延ばすと
私の内部で 空は既に
明るく芽吹いている

二つの白い雲が
空間の切れ端のように
その両端で区切っている
そこへ鴨の群れの黒々とした
塊が東へ向かって一直線に往く

窓の外はこの一日で樹々の
成長を祝すかのように 陽光が
葉の先に召喚されて金色に輝く

畑の白い煙は高々と その
香ばしい薫りをくゆらせて
まるで微笑みながら言っているようだ
―天まで届け と
20/12/10 20:20更新 / 武中義人



談話室



■作者メッセージ
クリスマス・イヴまで、2週間。サンタさんが、来ますように。

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