ポエム
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慈雨を受けて
霧雨の薄いベールを
透かして 空気の壁が
金色に輝いてる

その根元にかぼちゃ朝顔の
小さい真っ赤な花が
この慈雨を受けて笑っている

私たちも颯爽と
今日を始めてゆこう
今日はもう開幕している

自転車に乗って この
雨の粒々がメガネに散って
それを立ち止まって拭きながらゆこう

橋の上で 小鳥たちに出会う
元気よく石つぶてのように
飛び去って大空に伸びゆく

決して何も間違ってはいない
私は縁取りをするだろう
この自然の巡る<気>に合わせて―

明日へ向かう意志で
今日をなるべく良い方向へと
導いてゆこうとして―

それは叶うだろう
10時間後にくる夕暮れに
一杯の暖かいスープを待ち望んで―
20/09/30 05:20更新 / 武中義人



談話室



■作者メッセージ
一雨ごとに、気温が下がってゆきます。それを感ずることのできる感覚に、感謝します。

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