風は起きた さあ―
風にさえこみ上げてくる
涙を ぼくは―愛しい と
今日初めて思った
見るものが輝き渡って
ゆこうとする20歳の時
ぼくはある都会にいて
空を見上げず
うつむいてばかりいた
ただ空腹を紛らすために
毎日タバコばかり吸っていた
今 生きようとする
意志の中で 頷ける自分を
とても嬉しいと思う
ぼくの命は 20歳の時
見上げもしなかった
あの大都会の空に
埃のように
舞ったのだったろう
そして 今日があるとしたら
ぼくは何に感謝すればいい?
―生きていろよ と
自分に言い 笑顔と
涙で頷いてゆく
風は起きた さあ生きよう―
涙を ぼくは―愛しい と
今日初めて思った
見るものが輝き渡って
ゆこうとする20歳の時
ぼくはある都会にいて
空を見上げず
うつむいてばかりいた
ただ空腹を紛らすために
毎日タバコばかり吸っていた
今 生きようとする
意志の中で 頷ける自分を
とても嬉しいと思う
ぼくの命は 20歳の時
見上げもしなかった
あの大都会の空に
埃のように
舞ったのだったろう
そして 今日があるとしたら
ぼくは何に感謝すればいい?
―生きていろよ と
自分に言い 笑顔と
涙で頷いてゆく
風は起きた さあ生きよう―